昨年9月に4日間開催され、まさに異種混合の文化祭となった『HYBRID BUNKASAI』。
現在、『HYBRID BUNKASAI Ⅱ』(開催予定日:2019年10月5、6日・12、13日)の参加者申込みを行っています。
そこで、Recasting Club広報部が昨年、Facebookでレポートした各日の模様を、このページでも掲載。
参加を検討している人はもちろんのこと、ぜひたくさんの人に読んでいただければと思います。
【9月15日(土)開催レポート】
Text : Asano Kazumi(Recasting Cub 広報部)
HYBRID BUNKASAI初日。
時々小雨が降るあいにくの天気でしたが、オープンと共に来場されるお客さんも少しずつ増えていきました。
部室を利用して建設予定の豊田市新博物館や挙母高等女学校の紹介をしている豊田郷土資料館のブースには、旧豊田東高校に通っていたという女性が展示されている当時のセーラー服や壁に残されたままの落書きに「懐かしい」と嬉しそうに話す姿が見られました。
現在の豊田東高校に通う、豊田東高校美術部の展示ブースでは、部員の渾身の作品と共に、文化祭開催の4日間をかけて部室の壁一面を使って制作するライブペインティングが行われていました。この旧豊田東高校に入るのは初めてで、廃校とう言葉のイメージから不気味な印象を持っていたが、「緑に囲まれた感じがとてもいいですね」と笑顔が見られました。最終日にどんな作品に仕上がっているか、楽しみなブースです。
かつては武道場だった“豊田武道館”では、名古屋を中心に活動しているバンド「世紀マ3」のライブが行われました。三味線、和太鼓、改造したギター、そして床に並べられた110個のゲームボーイを使ったノイズミュージック。「どんな音が出るか演奏している本人も分からない」という即興演奏を楽しむことができました。
会場案内の地図を片手に敷地内の随所にある展示ブースやパフォーマンス会場を探検するように楽しむお客さんや、お客さん一人一人と話しができてよかったと話す出展のみなさん。たくさんの笑顔に出会えた1日でした。
【9月16日(日)開催レポート】
Text : Amano Yu-mi(Recasting Cub 広報部)
まずまずの好天に恵まれた2日目。小原和紙の手触りを感じながら花を作る、「豊田ならでは」のプログラムや、『School of Relay』(その場にいる人に物語の一節を考えてもらいリレー方式でつなげていく試み。15,16日で完成した物語を元に23日に撮影します!)のような、来場者参加型の創作も楽しみの一つです。
お昼頃、どこからか聞こえてきた太鼓の音に、一同が耳を澄ませます。音の正体は『マラカトゥ』というブラジル北東部の伝統音楽です。体の芯に響く重低音のリズムと掛け声に魅了された人も多く、演奏体験のワークショップ後に行われた参加者もアーティストも入り交じるパレードでは、異様な盛り上がりを見せました。
しかし、この日のクライマックスが訪れたのは、その後でした。武道館で行われた『FUN TOY BOX vol.1』では子どもから大人まで総勢70名が代わる代わるダンスを披露。多様なジャンル、キレのいいパフォーマンスに会場が温まった頃、マラカトゥの皆さんが再登場し、リズミカルに太鼓を鳴らします。ダンサーの面々はそれに応えるように一人また一人と太鼓の前に進みステップ&ポーズ!拍手、歓声、いつしか会場は一体感に包まれ、まさにハイブリッドな「何か」が生まれた瞬間でした。その日、その時にしか立ち会えない即興のコラボレーション。予測不可能なHIBRID BUNKASAIはこれからどんな進化を見せるのでしょうか?22日へ続きます!
HYBRID BUNKASAI Ⅱ
開催日時:2019年10月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日) 10:00~17:00
開催場所:旧豊田東高等学校(豊田市小坂本町5丁目80)
主 催:とよた市民アートプロジェクト推進協議会、豊田市
ディレクター:Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)
運 営:Recasting Clubメンバー
申込みについての詳細はこちらから。