2018年3月4日(日)にRecasting Club第2弾企画『最初の晩餐/The First Supper』が開催されました!
3月4日(日)
とよた大衆芸術センター[TPAC]のお披露目イベント、『最初の晩餐/The First Supper』を開催しました。
まだまだ寒い日が続く中でしたが、この日は穏やかな晴れ模様。
青空の下、前回の『On Stage ! On High School』と同様、オープンのテープカットからスタートしました。
テープカットには、プロジェクトメンバーもハサミを持つポーズで参加。掃除や準備に関わった全員で行いました。
『最初の晩餐』の大まかな流れは、
14:00~17:00 Recasting Clubのメンバーが「やりたいこと」を実現したワークショップブースを各客室にて。
18:00~19:30 ワークショップの成果発表をディナーショー形式で行う晩餐会。
まず、オープンと同時に始まったのはプロジェクトメンバーが提案した12個のワークショップブース。
それぞれ、元旅館という施設の構造を生かした配置で行われました。
食堂で開催されていた「おこしものをつくろう」ワークショップは、開催日がひな祭りの翌日ということや、食紅を使って参加者が思い思いに着色し、飾りつけできることなどに注目して企画されました。
メンバーそれぞれが自宅にあった型を持ち寄り、さまざまな形のおこしものができました。
ワークショップを通じて初めて出会った人同士も、練った米粉を型にはめ、色を付け、蒸して、と同じものを作る中で会話が弾み交流が生まれていきました。
1階の奥の部屋には、もともと旅館にあったベッドを活用し、製作したステージを設置。
ステージ上では、ギター弾き語りに合わせて行うふすまに絵を描く公開絵画、ステージ下では古典園芸の鉢植え体験ワークショップ。
一見繋がりのない2つの出し物ですが1つのチームが担当。和洋折衷、時代も飛び越えたブースとなりました。
2階の空間はほとんどが客室となっており、各部屋を担当したメンバーそれぞれが装飾を行い、ブースを完成させました。
また、共同浴室も使って、様々な形式の展示やワークショップが行われ、訪れた人たちを巻き込んで、にぎやかな時間となりました。
各部屋で行われたワークショップ
◆1階(14:00~16:00)
①1階ステージ前 「万年青(おもと)ワークショップと公開絵画」
担当:公開絵師人骨、田代智裕、水野奈那、田代清志、中家理沙
②1階食堂 ワークショップ「おこしものをつくろう」(午後2~4時)
担当:吉田みゆき
◆2階(14:00~18:00)
③201号室 「そいやっ!イラナイふぁっしょんしょ?」 担当:岡崎ぎゃざ(樋口・大島)
④202号室 「心の保健室」 担当:ユッキー(水谷有妃子)&えみこ(中村恵美子)
⑤203号室 「おはなしの部屋」 担当:古河初美
⑥205号室 「スワッグワークショップ」 担当:荒川富美子
⑦206号室 「恩送りポスト」 担当:office codonart(磯村美沙希、吉兼有紀子、堤奈月)
⑧207号室 「DASHI」 担当:谷口里奈
⑨208号室 「にごり歌ヘドロ歌の間」 担当:藤井一真
⑩浴 室 「KAJI FACTORY」 担当:梶千春
「日曜芸術工房 いいじゃん」 担当:児玉真伍
⑪洗 面 所 「本めくり少女占い」 担当:森本真由
屋外(14:00~18:00)
⑫駐 車 場 「せかいこうたつポップコーンセンター」 担当:やましろせかい、むとうこう
各部屋のワークショップ終了後、18:00から始まったのは晩餐会。
ステージ上で、ワークショップの成果発表をディナーショー形式で行いました。
晩餐会のタイムテーブル
18:00 オープニング
18:10 突撃!隣の晩餐会
ステージ01<フラメンコ マジック>
18:40 ステージ02<公開絵画+万年青+清志 >
ステージ03<にごり歌ヘドロ歌>
19:20 ステージ04 < そいやっ!イラナイふぁっしょんしょ~ >
19:30 クライマックス
旧旅館という構造上、建物内は小部屋ばかり。
全ての来場者がステージを見ることができないので、各部屋にモニターを設置しました。
また、それぞれの部屋を繋ぐようにテーブルを作り、壁で隔たれている空間を一体化する試みがなされました。
まず、来場者はそれぞれの部屋にわかれ、晩餐会の料理を自分たちで作ります。
野菜を切るところからはじまり、料理の完成に向けての共同作業で場が和みます。
その間にも、設置されたモニターからステージ上での成果発表の様子が中継され、鍋ができてからは、家族団欒のごとくテレビから流れるステージの様子を見ながら食事を楽しみました。
「突撃!隣の晩餐会」では、撮影クルーが各部屋を突撃インタビュー!
テレビの向こう側にいたはずの人たちがこちら側にやってきて、テレビを見ていたはずの自分たちがいきなりテレビに出演者になるという、当たり前のことなのですが、空間が歪んだようでした。
同じ建物内で起こっている出来事をモニターを通して見ていただけなのに不思議です。
そのほかにも、「そいやっ!イラナイふぁっしょんしょ~」では、参加者がモデルをつとめ、ステージに上がる前に各部屋を通っていくなど、会場は臨場感と一体感に包まれました。
クライマックスでは、全員でステージに上がり、「リキャスティング!」の掛け声とともに会はお開きとなりました。
「豊田武道館」(旧豊田東高校武道場)に続き、2つ目となったスペースは、今後、さまざまな人たちの交流が生まれる場として、開いていくことを目指していきます。
メンバーもまだまだ募集しています!みなさんのご参加をお待ちしております!!!
主 催:豊田市、とよた市民アートプロジェクト推進協議会
協 力:公益財団法人豊田市文化振興財団、株式会社 善都
その他:ディレクター=Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)
アーティスティックサポート=Recasting Clubプロジェクトメンバー
広報・編集&デザイン=武部敬俊(LIVERARY)
WEB&ロゴデザイン=石垣嘉洋(LIVERARY) 写真=三浦知也